室内光発電とは?

室内で発電するメリットは? 室内の照明で太陽電池で発電するというアイディアは結構昔からあります。しかし、使ってみると実際には、大して発電できないという実験をされた方を何人か知っています。計算すれば、室内の照明から回収できる電力はわかるのだが、実際に試してみた方たちの努力と工夫には、それなりに敬意をもっています。
 最近はみかけないけど、直管蛍光灯に”太陽電池を直接つけて発電し回転するポップサイン”なんて変り種の商品もありました。
 工夫、発明、製品化の結果は結局こんなわずかな電力では実用にはならないと、コストを考えれば元がとれないというのがこれまでの経過ではなかったかと思います。

 しかし、さらに太陽電池が進化し、微弱電流でも十分機能するICタグ、センサー+記憶媒体、LEDやEL照明、通信機器などと組み合わされたり、携帯やPDAなどに搭載することで室内”照明”発電の将来はなにげに、末広がりの未来を予感させる分野です。

トッパン・フォームズ、発電する”紙”有機薄膜型発電フィルムの開発を発表。米Konarka Technologies社の技術を採用-----ソフトエネルギー、2009/3/23
http://greenpost.way-nifty.com/softenergy/2009/03/konarka-technol.html

 そして、ここに日本の印刷会社系の企業とこれまでに多くの話題を提供してきた、米太陽電池ベンチャーのKonarka Technologiesとの技術提携が行われたということです。
 この分野、安価なプラスチック太陽電池とIC、センサー、記憶装置、バッテリーなどと組み合わされると、単独でさらに他の通信情報機器と組み合わされることで、リサーチ、センサースイッチ、セキュリュティの分野で、SF映画で描かれるような新しい情報と市場の流れを形成する可能性があります。

 ただ、知らない間に身の回りの文具や家電がユーザーのさまざまな個人情報を収集するようになる可能性もあり、プライバシーやセキュリティの分野で個人の生活の脅威となる可能性もあります。

・Konarka Technologies / INDOOR & REMOTE SENSING
http://www.konarka.com/index.php/site/App_sensing/

 Konarka Technologies社の上記サイトには、あらゆるところで明かりから電気を得ることができる可能性が書かれています。

          • image : KONARKA WORLD Konarka builds products that convert light to energy anywhere. (pdfフライヤー)より

 他社の薄いバッテリーシート、プラスチック太陽電池、そしてICタグなどの電子デバイス記憶媒体、センサー、この分野の小型化軽量化を推し進めたのは日本の技術の貢献も大きいが、民生用に特化して進化してきたこれらの技術が、保安、軍事、専制政治に利用される可能性を育てている国も世界には存在します。

 この分野の未来、野放図に進めば、危機が静かに、深刻な規模で進んでしまう可能性も秘めています。