2009年のトレンド2 世界的な経済の先行き不安の中で、2009年の太陽電池など再生可能エネルギー業界はどうなる?

green_tomato2008-12-25

 なんといっても注目は、アメリカ。オバマさんの雇用、景気対策の中で必ず触れられ
ているグリーン・ジョブ、そしてグリーン・ニューディール。エネルギー長官に、再生
可能エネルギーの政策的なプロでもある、原子物理学畑でノーベル賞を受賞しているス
ティーブン・チューさんを起用したことで、世界における気候変動、エネルギー問題の
けん引役としての働きも期待されます。

オバマさんがエネルギーと気候変動への閣僚人事を発表。スティーブン・チュー氏が
エネルギー長官-----しなやかな技術研究会、2008/12/17
http://greenpost.way-nifty.com/sinaken/2008/12/post-12f9.html

 とはいえ、オバマさんの政権運営にとっての、この分野の課題のむずかしさは、前ブ
ッシュ政権の後始末からはいらなければならないし、この経済状況下となれば、なみた
いていのことではない。
 さらに、経済不況と原油安という現在の状況下では、グリーンな流れに冷や水をささ
れたかたちになる可能性も高い。すくなくとも、ベンチャー系の企業においては、白黒
がはっきりついてしまうことになる。

 とはいえ悪いことだけではないようで、評価の高い企業、ベンチャーへの投資はいま
だ衰えることはないようなので、その中のいくつかが大きく羽ばたく可能性もあります

 ところで、数年前に世界で再生可能エネルギーが羽ばたくには、原油価格はどれくら
いになればいいかという試算をだしたシンクタンクがありました。どこかということは
、今は書かないでおきます。根拠として、信憑性があるのか?という議論が多々あった
からです。そのシンクタンクの試算を参考にしながら、自然エネルギー関連の友人たち
と、おそらくバレル70ドルあたりだろうと予測していました。そして、今年前半の140
ドル/バレルから、現在の35ドル/バレルという信じられない推移を目の当たりにして、
2008年の異常さを再認識しています。

・100ドル超の高騰が再燃する可能性は「少なくとも10年くらいはないのではない
か」と語った!-----しなやかな技術研究会β、2008-12-16
http://blog.goo.ne.jp/gp_toji/e/09539f1ec12bb1efcaae618a8416d5d0

 となると、2009年の原油価格もどのぐらいの水準でということになります。おそらく
、先の70ドル/バレルの水準に春先から戻ると考えていますが、、、、需要がなければ
低い水準のままでしょうから、、、予測の正確うんぬんよりも、世界の経済基盤そのも
のの脆弱性が気になります。グローバリズム経済が失なわせたものの中に、各国、地域
、地方の風土にあった生活と文化があります。かといって、グローバリズム経済は、昨
今のインターネットの普及という情報インフラの発達により、思いのほか市民生活の自
立、ネットワークの強化をもたらしているという感もあります。現在の金融危機に端を
発した経済不安を教訓に、それぞれの国、地域、地方が生活というものを、個人と社会
という規範で、もう一度(何度でも)見直す契機とすることにつながればいいと思いま
す。

 まあ、年末ということで、楽観的にことを考えようと思っているのですが、、、、。

 話をもとに戻して、2009年の再生可能エネルギー業界の見込みは、おそらく「雨。後
より曇りのち、時より日差しあり」。期待をこめております。