どこまで薄くなる太陽電池、そんでどこまで安くなる?(mail投稿テスト)

green_tomato2008-11-26

 結晶系太陽電池のシリコン供給不足といわれた時代も一段落、2009年から供給過剰と
も云われる状況になってきましたが、それでも世界中の結晶系太陽電池メーカーでは、
より薄く、資源の節約になるセルの開発にしのぎを削っています。

 現状、結晶系で50マイクロミリメートルという薄さがもっとも薄そうですが、こんな
薄さになるとセルを素人が扱うのは無理なようで、モジュールの制作にもより高度な技
術が必要になります。

太陽電池は薄くなる! Silicon Genesis社の125mm角150um厚セルの登場-----ソフト
エネルギー、2008/11/12
http://greenpost.way-nifty.com/softenergy/2008/11/silicon-genesis.html

          • image : プレスリリース / Silicon Genesis,11/6/08より

 Silicon Genesis社は、125mm角150マイクロミリメートル、さらに同社の技術でも以
前ドイツのラボで作られたことがある50マイクロミリメートルも可能ということです。
なんという薄さ! 日本も100マイクロミリメートル程度の技術を確立し、さらなる薄
さを目指している研究もあります。

 薄膜モノといわれる、非結晶系でさえ15マクロミリメートルぐらいある。結晶系のス
ライスセルでこの薄さは本当に驚きです。

 さて、薄くなれば当然材料のコストは下がるのですが、ここにきて結晶系のセルの供
給能力が世界中で向上しつつあります。2009年には供給過剰という分析もでてきました
。こなると、薄さの追求にかげりが出てきそうですが、、、研究はさらに加速するとい
う見方があります。というのも太陽電池に限らず、結晶系のセルのスライス技術の向上
は、集積回路作りにも大きく貢献するからです。とはいえ、苦労して薄く削る意味が少
なくなることは間違いないところでしょうね。

・2009年に太陽電池向けSi材料の価格低下が始まる,米iSuppli-----Tech-On!,2008/10
/17
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081017/159757/?ST=silicon
" .....2010年ごろに多結晶Si材料の価格が低下..... "

 わが国の太陽光発電のより具体的な目標といえば、NEDOのPV2030があります。とりあ
えず、あちこちで引用されているので、参考になります。

・「2030年に向けた太陽光発電ロードマップ(PV2030)」について-----NEDO,平成16年10
月5日
http://www.nedo.go.jp/informations/other/161005_1/161005_1.html

 上記サイトにある資料によれば、結晶系は薄さをもとめ、2010年に100円 / Wの製造
価格を実現するとなっています。市場での価格は、250円 / W程度になると予測すると
、1kWpのシステムが、25万円程度になり、3kWpの一般住宅用のシステムが現在の210万
円から百数十万円レベルになると考えることができます。

 さて、このタイムテーブル、実現すると思いますか?


 ところで、太陽電池のセルをならべて半田付けしたことありますか? 普通の半田ご
てで、電極テープを固定していくのですが、あまり強く押すと割れてしまいます。温度
もかけすぎると同じです。結構むずかしいですが、なれればセルをならべて太陽電池
ジュールを作ることが誰にでもできます。もっとも厚さは、0.45mmもある単結晶セルの
話ですが、、、、貴重な経験を体験させてくれる団体があります。知人の主宰する国際
協力NGOです。

・ソーラーネット
http://solar_net.at.infoseek.co.jp/